sakura-japanese-calligraphy-lesson

弘法(大師・空海)は筆を選ばず

2021/06/17

お習字が上手だと歴史にも名を残した空海和尚弘法は、どんな筆でもうまくかけたと、伝わっていますが、それは怪しいと言う以下の話です。

書道の歴史の中に、空海さんの資料が残っています。

頼まれて、記念の文字を書いた時に「今日は弟子の筆を借りて書いたからうまく書けなかった」のつぶやきの言葉が残っています。

手入れのいい筆でないとうまくいかないのは明らかです。

手入れは、丁寧に根元の墨を水洗いすること。

優しく水気を取り、できれば影干しすること。

この2点につきます。

ちーちゃんの作品

この「愛」の文字は5年生のちーちゃんが書きました。

何回も練習した結果の作品です。

うまくいかない部分を、後ろから筆を一緒に持って書いてみました。

とても手入れの良い筆です。

詳しく聞くと、「教室では簡単に洗い、帰ってもう一度洗って干します」と静かに応えます。

保護者にも聞いてみました。

「帰宅したらすぐ洗ってますね。そう言えば」とのお返事。

納得です。

その日常がちーちゃんの文字を支え、たくましい文字に成長させているのですね。

保護者様にご協力依頼です。

一年に23回でも自宅での丁寧な水洗い、(下の写真を参考にされて下さい。左が水洗い前、右が水洗い影干し後です。)

影干し作業の声かけをして下さると、お子様本人の習熟度・満足度がアップすること請け合いです。